Cardanoステーキングにおける一般的見解(3/3)

これは、IOGオリジナルブログ記事の翻訳です

  1. 透明性を保つ – プールの運営コストをできるだけ正確に設定します。自分やパートナーがプール運営につぎ込んだ個人的な労力に対するコストも含みましょう(妥当なレートで)。ステークプールオペレーターはCardanoを支える柱です。したがって、コミュニティから報酬を受ける権利があります。コストに関しては正直に、自分のプールのウェブサイトに含めましょう。潜在的委任者に対しプールのコストがどこで利用されるのかを説明します。プールを維持するために投資した時間に対し課金することは重要であることを、常に忘れないでください。短期的には、時間とエネルギーを「無料」で(またはホスティングコストの後で、実質的な損失で)投資する覚悟ができているかもしれませんが、それでは中長期的にネットワークの持続可能なモデルとはならないことを忘れないでください。
  2. プールを分割しない – 今後予定されているkの変更(日本時間12月7日のk=500への移行から開始される)に伴い、プールオペレーターは委任者を維持するために、すでに飽和状態になっていないプールを分割しています。自分のステークで完全に飽和させられない限り、プールを分割しようとは思わないでください。プールが巨大な(相対ステークが1/kより大きい)場合は複数のプールを作成できますが、レバレッジはできる限り1以下に抑えてください。自分のレバレッジを高めるようなプール分割は委任者の報酬を阻害しますし、より重要なことに、Cardanoエコシステムの分散化を阻害し、全員に有害となります。異なるティッカーを使用して複数のプールを実行、管理している場合、これについて公の声明を出しましょう。自分のレバレッジをコントロールするステップを説明してください。複数のプールをコントロールする事実を隠しながらこれを作成することは、Cardanoに対するシビル攻撃と変わりません。この行動は、コミュニティにより非難されるべきものです。レバレッジは以下の公式を使用して計算し、公開できます。

取引所は、集合的に他人のステークを管理することから、特殊な大規模ステークホルダーとなります。取引所の戦略の1つは、レバレッジを完全に避け、自分が管理するステークをコミュニティプールに委任することです。取引所がプールオペレーターになる場合、出資および委任戦略を組み合わせることにより、レバレッジを1より低く維持することができます。

  1. マージンを賢く設定する – プールの競争力が増すようなマージンを選択します。忘れないで欲しいのですが、全員が自分のステークを合理的に委任した場合、Daedalusウォレットが提供するランキングで(k+1)番目のプールを破るだけでよいのです。プールが委任を惹きつけられるような他の利点を提供する場合(たとえば、他の人がサポートしたいと思う慈善活動に貢献しているなど)、または顕著な稼働時間やパフォーマンスが保証できるような優れた設備を導入した場合などは、これを広く宣伝するようにしましょう。こうした利点を提供するときは、マージンを高く設定することを考慮すべきです。
  1. プールデータを最新に保つ – ADA価格の変動に応じて、コストおよびマージンを定期的に更新しましょう。委任者に安心感と、ステークプール運営の更新情報を提供します。事故やダウンタイムが発生した場合は、ウェブサイトや他の通信チャネルを介して正直に委任者に通知してください。
  2. 可能な限り出資する – 出資額は無理のない程度で、できる限り増やしてください。自分のステークを使用するのに加え、他のステークホルダーと提携して自分のプールの出資を増やすこともできます。高い出資額は、長期的なコミットメントとレバレッジの低下を示唆し、報酬共有スキームの計算におけるa0条件により定められた通り、エポックごとに追加的な報酬のロックを解除します。結果として、プールは委任候補者たちにとってより望ましいものとなります。ただし、出資だけがプールを魅力的にするわけではないことも覚えておいてください。ウェブやソーシャルメディアで時間を費やし、Cardanoエコシステムに貢献している方法を漏れなく宣伝しましょう。